自転車に同乗する幼児の事故

警察庁のHPをみると
H20/4/3 第1回「幼児2人同乗用自転車」検討委員会の資料が掲載されています。
これまで、幼児2人の同乗禁止の交通ルールについては、保護者の側からの反発もかないあるようです。しかし、自転車の幼児同乗に関する実態がよく分からないため、どう判断してよいか迷っていましたが、今回の検討委員会の資料には、この実態を示すアンケート調査結果も含まれており、かなり参考になるものと思い、ここにその要点だけを紹介します。
検討の目的は、「道路交通法及び各都道府県の公安委員会規則において、自転車の前後に幼児二人を乗せて運転することは認められていないが、幼児を持つ保護者が必要に迫られて二人乗車を行っている実態も見られ、幼児二人を同乗させても安全に走行できる幼児二人用自転車についての求められる条件や開発の可能性等について検討を行う」ということです。
自転車の乗車人員については、現状、各都道府県の公安委員会の規則で多少のばらつきがあるようで、幼児一人を認めている場合、幼児一人の同乗と背負いを認めている場合とがあるようです。
また、全国各地域の6歳未満の子供と同居している保護者3000名を対象とした幼児の自転車同乗に関するアンケート調査結果として、次のようなことが明らかになったとされています。
○幼児の自転車同乗の経験があると回答した人 全体で 45.1%
○同乗の理由は、幼稚園や保育所への送迎、買い物などが 80.2%
○同乗の人数 1人:31.7% 2人:12.7% 同乗させたことがない:54.9%
○こどものヘルメット着用率 28.8%
○同乗時の子供のけが経験の有無 経験あり:9.4%
○自転車同乗時にこどもがけがをした時の場面
 発進時 15.7% 走行中:46.5% 停車中:31.5%
 幼児用座席以外の荷台等に乗せた場合は
 発進時 50% 走行中 50%
○けがをした時の事故の状況
 転倒:66.1% 歩行者との接触:6.3% 他の自転車との接触:9.4%
○けがの部位
 頭 16.4% 顔:19.5% 手:22% 足:27%
 幼児用座席以外の荷台等に乗せていた場合
 頭:25.0 手:75%
○けがをした時の事故の原因
 バランスを崩した:52%
 同乗中のこどもの動作:15.7%
 相手方の原因:15.0%
○こどもを同乗させることの是非
 幼児1人だけの同乗を認めるべき 47.6%
 幼児2人までの同情を認めるべき 32.6%
 幼児の同乗は禁止すべきである  9.2%
以上
警察庁のサイトURL
「幼児2人同乗曜自転車」検討委員会の開催について(第1回)

“スまっぷ”の背景地図を更新しました

これまで”スまっぷ”で使用していたつくば市の地図は、平成15年の国土地理院発行数値地図2500をベースに作成したものです。
TXの開通以来、つくば市の周辺は新しい道路や街が開発され、ずいぶん変化してきていますので平成18年度の国土地理院発行の数値地図2500に入れ替えるべく平成19年度に更新を予定していました。
本日、地図の編集作業が終わりその入れ替えをしました。
これまでのつくば市の範囲を全体的に少し広げて、つくばみらい市までをカバーしてあります。
ただ、残念なのは、平成18年度の数値地図2500も、TX沿線の新しい市街地については反映されていないのです。TXの鉄道も含まれていません。
そのため、TXについては、GPSを持ってTXに乗り、その軌跡データを利用して路線のデータを追加し、駅もおおよその位置であてはめてあります。
また、つくば市から提供され利用を許可されている航空写真をなぞる形で、できるだけ地図を新しく編集していますが、航空写真もTX開通以前のものですので、それ以上はいまのところどうすることもできない状態です。
これからは、地図を利用した各種の情報サービスが行われることが多くなると思いますが、利用している地図がどれだけ新しいものになっているかは、利用目的によって重要です。
新しい地図をどうやって更新するかは、”スまっぷ”にとっても大きな課題です。