警察庁の生活安全の確保に関する統計として平成17年(1月~11月)の犯罪情勢が公表されました。
これによると、「子どもを被害者とする犯罪に関して、平成17年(1~11月)における子ども(少年、20歳未満の者)の刑法犯に係る犯罪被害件数は、30万4,216件(全体の17.5%)となっている。また、これを、子どもが被害者となる割合の高い罪種について見ると、略取・誘拐(77.7%)、強制わいせつ(56.9%)、公然わいせつ(52.5%)、恐喝(45.5%)及び強姦(42.4%)などが全刑法犯被害件数に占める子どもの割合(17.5%)より高くなっている」ということです。
さらに、「子どもの就学別に犯罪の被害に遭う割合が高い場所について見ると、未就学児童については共同住宅、一戸建住宅及び道路上が高く、小学生、中学生については駐車(輪)場と道路上が高くなっている」ということです。
子どもを何から守るか、どのような場所を注意すべきかということを考える非常に貴重なデータであると思います。
実際、私たちのくらすつくばでは、状況がどのようになっているのか、自分たち自身の目で確認していく必要があるのではないでしょうか。
子ども防犯テキストが警察庁のホームページからダウンロードできます
警察庁のホームページより、生活安全の確保のサイトを開くと、子ども防犯テキスト「みんなで気をつけようね」がダウンロードできます。
http://www.npa.go.jp/safetylife/seiankis8/text.pdf
平成15年5月の掲載ですので、ちょっと古いかもしれませんが、基本的な防犯知識としてもう一度、見ておいてもいいのではないでしょうか。
この中で、家族で守る我が家のルールなど防犯指導・防犯対策についての記述を取り出してみました。
○ 一人で遊ばない
○ 外出時には必ず「行き先」を言う
○ 何かあったら大声で助けを呼ぶ
○ 何かあったら必ず言う
○ 不審者に声をかけられた時に逃げ込む「子ども110番の家」の場所を確認しておく
○ 町の中にある人通りの少ない場所、危険な場所を確認しておく
○ 一人で遊んでいるお子さん、遅くまで遊んでいるお子さんへの「ひと声」
○ お子さんから、不審者に関する情報を得た場合の最寄りの「警察署」「交番」への連絡
○ 学校関係者は、電話などでの児童の呼び出しに注意
○ 集団による登下校の推奨
○ 万が一のとき、生徒を避難させる、異変を周囲に知らせ警察に通報する、児童への危害を防衛する処置をとる
この中で、子ども110番の家の場所や、町の中の人通りの少ない場所、危険な場所については、“スまっぷ”を利用することで情報を共有することができます。
是非、活用してください。
スまっぷ推進協議会のBLOGを開設しました
2005年もあと残りわずかです。今年も通学路で子供たちが凶悪犯罪の犠牲になる事件が相次ぎました。憤りと不安とやりきれなさが募るばかりです。
子どもたちの通学路の安全を守るには、学校や子どもの家庭だけに任せるのでなく地域全体が一体となって取り組む必要があるということは多くの人の共通する認識でしょう。
しかし、一人ひとりがそう思っていても、なかなか地域コミュニティの活動にまで結びつかない、あるいは、PTA,自治会、NPOなどによる安全活動が行われていても、隣り合う地域の活動状況について相互に情報が交換されないため、連携した活動が難しいというような状況があります。
そんな問題を解決するために、つくばスマートコリドール構想推進協議会は、インターネットのデジタル地図(GIS)を利用して子どもたちの通学路の危険箇所を共有する仕組み”スまっぷ”を構築し、2005年2月からつくば市竹園西小学校をモデルケースとして運用を開始しました。
これまでに、つくば市竹園地域周辺での不審者情報などを”スまっぷ”を利用して、学校の生徒保護者に緊急連絡をするなどの利用がされています。
まだ、限られた地域での運用にとどまっていますので、今後はつくば市全体、さらには、茨城県の広い地域でその利用を推進していきたいと考えています。
”スまっぷ”の普及推進を図るため、2005年8月”スまっぷ推進協議会”を発足させました。メンバーは、”スまっぷ”の利用者とその運用を支援をする地域企業、NPO団体等で構成されています。
この度、”スまっぷ”利用者への情報提供および利用者間の意見交換を目的として、”スまっぷ推進協議会”のブログを開設し、”スまっぷ”のトップページに最新の記事を掲載するようにしました。
今後は、”スまっぷ”HPを、子どもたちの通学路の安全に関する地域情報のポータルサイトとしてリニューアルしていく予定です。