2005年もあと残りわずかです。今年も通学路で子供たちが凶悪犯罪の犠牲になる事件が相次ぎました。憤りと不安とやりきれなさが募るばかりです。
子どもたちの通学路の安全を守るには、学校や子どもの家庭だけに任せるのでなく地域全体が一体となって取り組む必要があるということは多くの人の共通する認識でしょう。
しかし、一人ひとりがそう思っていても、なかなか地域コミュニティの活動にまで結びつかない、あるいは、PTA,自治会、NPOなどによる安全活動が行われていても、隣り合う地域の活動状況について相互に情報が交換されないため、連携した活動が難しいというような状況があります。
そんな問題を解決するために、つくばスマートコリドール構想推進協議会は、インターネットのデジタル地図(GIS)を利用して子どもたちの通学路の危険箇所を共有する仕組み”スまっぷ”を構築し、2005年2月からつくば市竹園西小学校をモデルケースとして運用を開始しました。
これまでに、つくば市竹園地域周辺での不審者情報などを”スまっぷ”を利用して、学校の生徒保護者に緊急連絡をするなどの利用がされています。
まだ、限られた地域での運用にとどまっていますので、今後はつくば市全体、さらには、茨城県の広い地域でその利用を推進していきたいと考えています。
”スまっぷ”の普及推進を図るため、2005年8月”スまっぷ推進協議会”を発足させました。メンバーは、”スまっぷ”の利用者とその運用を支援をする地域企業、NPO団体等で構成されています。
この度、”スまっぷ”利用者への情報提供および利用者間の意見交換を目的として、”スまっぷ推進協議会”のブログを開設し、”スまっぷ”のトップページに最新の記事を掲載するようにしました。
今後は、”スまっぷ”HPを、子どもたちの通学路の安全に関する地域情報のポータルサイトとしてリニューアルしていく予定です。