文部科学省 平成17年度 生徒指導上の諸問題の現状について

文部科学省が9月27日に発表した「平成17年度生徒指導上の諸問題の現状について」では、平成17年度における児童生徒の問題行動等の状況として、次のような数値が公表された。
1. 暴力行為の発生件数 (公立の小学校・中学校・高等学校)
学校内: 30,283件〔前年度30,022件〕※0.9パーセント増
学校外: 3,735件〔前年度4,000件〕※6.6パーセント減
2. いじめの発生件数 (公立の小学校・中学校・高等学校及び特殊教育諸学校)
20,143件〔前年度21,671件〕※7.1パーセント減
3. 不登校児童生徒数 (国立・公立・私立の小学校中学校)(速報値)
122,255人〔前年度123,358人〕※0.9パーセント減
4. 高等学校における不登校生徒数 (国立・公立・私立の高等学校)
59,419人〔前年度67,500人〕※12.0パーセント減
5. 高等学校中途退学者数 (国立・公立・私立の高等学校)
今年度より,新たに国立の高等学校についても調査を行った。
76,693人〔前年度77,897人(公立・私立高等学校)〕
6. 児童生徒の自殺者数 (公立の小学校・中学校・高等学校)
105人〔前年度126人〕※16.7パーセント減
7. 教育相談機関の設置状況
都道府県・政令指定都市教育委員会所管:193ヵ所〔前年度218ヵ所〕
市町村(政令指定都市を除く)教育委員会所管:1,498ヵ所〔前年度1,735ヵ所〕
これらの数値の中で特に目を引くのは、2005年度に全国の公立小学校で発生した校内暴力が過去最多ということである。その他の数値については減少傾向にあるようだ。
最近のいじめによる子供の自殺報道等をみても、学校での解決すべき問題は大きいといわざるを得ない。
学校と地域の連携がますます重要になるのではないだろうか。