「川崎市の自宅マンションで、転落死した小学校三年生(9つ)が、殺害された可能性が強まり県警が二十九日夜、捜査本部を設置したことを受け、市教育委員会は三十日、学校事故対策委員会や市内の小学校長を集め臨時小学校長会を開くなど、子どもの安全対策に追われた。
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市教委は各小学校長に通学路、登下校時に危険が予測できる場所の安全対策を求めるよう通知。さらに危機管理室、市民局、健康福祉局との四者連絡会議を開催。子どもの文化センターなど市内の子ども関連施設などで不審者がいた場合、情報を共有していくことを申し合わせた。
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臨時校長会では、市教委が市内約百十校の校長らに、事件と今後の対策を報告。出席した校長からは「保護者らと連携が必要」「市内の全校で足並みをそろえてやっていきたい」などの意見が出されたという。」(3/31東京新聞)
このような子どもが犠牲になる事件が起こるたびに思うことですが、どうしてこんな事が起こるのだろう、何故だろうという疑問です。
それは、逆に言うと、まさかそんな事は起こるわけが無いと思うことの裏返しの感覚だと思います。
今の時代、何が起きてもおかしくないほど、安全が脅かされているのです。
ちなみに、被害に遭った子どもが通っていた中野島小学校の安全マップを探してみたところ、この小学校の危険度マップを探すことができました。
変な人に声をかけられた場所や、暗くて人目につかない道路などが地図上に記載されています。
これを見て気がついたことは、暗くて人目につかない道路が声をかけられた場所とは限らない。というより、むしろそうではないところで起きているようです。
(地図の色使いが、交通と犯罪の危険箇所が区別できなく、よく分からない)
こどもが、親や地域の人々の目から離れて見えなくなる場所といういわゆる死角は、もっとたくさんあるのだと思います。
親と子ども、先生と子どもが、地域の人々の協力を得ながら、もっと実際に子どもたちの通学路を歩いて、徹底的に死角になる場所を探し、その情報を地域全体で共有し、犯罪者を締め出すことが必要と思います。