子どもたちが作った安全マップを次にどう活かすか

通学路の安全を守る4つのステップs内閣府の「登下校時の安全確保等のための緊急対策」の効果でしょうか、インターネットでみると各地で小学校の子どもたちが地域安全マップを作成している例が多く発表されています。
子どもたちが、安全マップを自ら体験的に作成するプロセスを通じて、地域の安全について見る目を養う効果や、協力した地域の方々による情報共有効果もあったのではないかと思います。
この子どもたちが努力して作成したこれらの安全マップを、そのとき限りのものとするのは大変もったいないことだと思います。
次のステップとして、子どもたちの保護者をはじめ、地域の商店、母親クラブ、ボランティアなど、地域の多くの人々に共有され、それぞれの立場で子どもたちの安全に寄与できるようにすることが求められます。
この子どもたちの安全マップを活用する4つのステップについて考えてみました。
図に示しますように、まずステップ1として、子どもたちが実際に自分の通学路の危険箇所についてしらべ、紙をベースとした安全マップを作成します。
しかし、このままでは他の人がみても子どもたちの作った地図が地域のどの場所かを正確に特定できるとは限りません。
そこで、ステップ2として、インターネット上にある地域全体の正確な地図上に、子どもたちが調べた危険箇所を転記します。
これによって、どこにどのような危険箇所があるかを、地域全体で共有できるようになります。
ステップ3として、それぞれの地域活動グループにおいてその情報に基づいた地域の安全性について分析し、自分たちでできる対策を考えます。
ステップ4では、実際に安全活動をした結果を踏まえて、地域の安全がどのように向上したかを確認します。
このようなサイクルを繰り返すことで、地域の安全が守られるものと思います。