たまたまTVを見ていたら、ニュージーランドの農村に住んでいる家族の生活ぶりが放送されていた。
そのなかで、ニュージーランドでは、子どもが14歳になるまでは親は子どもを外でひとり歩きさせてはいけないということが、法律で決められていると報じられていた。
ニュージーランドは、自然が豊かで犯罪も少なく理想的な生活ができる国とのイメージがあったので、早速ニュージーランドの犯罪事情をインターネットで調べてみた。
外務省の海外安全のページに掲載されているデータによると、日本と比べて犯罪件数はかなり多く、性犯罪などは日本の約31倍ということである。
調べていると、家で子どもだけで留守番をさせてはいけないということも法律できめられているらしい。
これでは、四六時中、親はこどもと離れなれず、子どもがなかなか自立できないのではないかと別の意味での心配も出てくるが、それほど子どもにとって、地域社会が危険な場所であるということを示しているのだろう。
一方、日本における最近の藤里町の事件や栃木の事件などを見てみても、日本でも子どもを守るためのなんらかの法律が必要になってくるのではないだろうか。
TV局は、こどもの事件が起きると、現地の中継などを含めかなりの時間をとって報道しているが、犯罪者の像や犯罪の背景に目を向けた報道が中心であり、子どもたちを守るために親や地域社会、さらに国は何をすべきがというような、事件から何を学ぶべきかということについての報道は少ない。
これでは、こどもの安全はいつまでも守れないのではないかと不安になる。