Livedoor Newsのこんなニュースが目にとまった。
「米国の小学校では、近年、こどもの遊びである”鬼ごっこ”を規制しようとの動きが出ている。(2006年10月30日)」ということである。
理由は、「子どもたちが遊んでいる最中にけがでもして、損害賠償請求を起こされては大変だとの配慮」ということである。
このほかにも、相手にボールをぶつけるドッジボールや、相手にタッチすることがあるキックボールなども禁止する学校が出ているそうである。
いかにも、訴訟が日常的になっている米国らしいが、記事によると、多くの親たちは、学校の方針は極端だと異論を唱えているそうで、子どもたちは休み時間中に、遊びをすることで指導者の役割、社会的な人との付き合い方を学んでいくメリットがあるという意見もあるようだ。
最近の学校におけるいじめの問題で、学校側がいじめがあったことを隠そうとしているのではないかとマスコミ報道がされていることとも、どこか共通しているところがあるのではないだろうか。
学校側としては、できるだけ子どもの問題で訴訟や非難を受けるようなことは避けたい、すなわち、自分たちの組織を守るという必要性から、本来こどもの教育という面では必要性を認識しながらもそれができないということがおきていると思うのである。
ここにも、親と学校の断絶が表れているように思う。
親は、教育は学校がするもの、学校の先生は教育サービスをする組織の従業員というふうにしか捉えていないのではないだろうか。
とても、自らが学校とともにこどもを教育するという視点があるとは思えない。
学校の先生もそうであるが、親にももっとしっかりしてもらいたいと思う。