奈良の女児殺害事件で被告に死刑判決

今日、奈良地裁で、2004年11月に起きた奈良市の小学1年の有山楓(かえで)さん(当時7)が、下校途中に誘拐、殺害された事件の判決公判が行われ、裁判長は被告に求刑通り死刑を言い渡した。(asahi.com)
子どもが通学路で誘拐され殺害されるという事件が相次いだ中、このような犯罪が繰り返されないようにする意味でも、刑を重くするという事は止むを得ない事であると思う。
かえでさんが通っていた小学校では、事件のあと今でも保護者らが付き添う集団登下校が続けられているそうである。
また、通学路にボランティアが立ち、集団登下校で通過する子どもたちを見守るという試みなども行われているそうで、地域の子どもを守る活動も進んできているようである。
しかし、どうして、このような事件が後を絶たないのか。
あらためて、考え込んでしまう。
TVのニュース番組では、毎日のようにどこかで発生した凶悪事件の報道が行われている。その中には、子ども達が犠牲になっている事件も多い。
親が子どもを虐待して死に至らしめるという事件も連続している。
何か満たされないという心の焦りのような気持ちが、事件を起こす者の精神を蝕んでいくのではないだろうか。
そして、ついには生きるという人間としての最も根源的な価値すら見失ってしまい、
自分自身はもとより、他人の命についてもそれを奪うことに何の抵抗も感じなくなってしまうのではないだろうか。
命を大切にする教育。日本社会は、そこからやり直さなくてはならないのかもしれない。

スまっぷ推進協議会の規約について変更しました

スまっぷ推進協議会の規約について、一部表現が分かりづらいところがありましたので、変更いたしました。
スまっぷ推進協議会のホームページよりダウンロードしてご覧ください。
変更した点は
・学校会員及び団体会員の名称を、利用者会員としました。
・一般会員の名称を、賛助会員としました。
主旨は、会員の名称より、スまっぷの利用者とそれを支える会員との区別が明確に分かるようにするためです。

地図の範囲を少し拡張しました

すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが
利用者の要望により、スまっぷの地図を一部更新しました。
更新内容は次のとおりです。
・土浦市の荒川沖駅周辺を付け加えました。
・つくばエキスプレスの路線を追加しました。
今後も、地図に関して利用者のご要望があれば、できる限り反映していきたいと考えております。
ご意見・ご要望をお寄せください。

スまっぷのURLが変わりました

日ごろから“スまっぷ”をご利用いただき、誠にありがとうございます。
この度、筑波大学の協力を得て、これまで利用していたサーバから、
筑波大学のサーバに本システムを移設いたしました。
ご利用いただいているシステムの安定稼動を目的としたものになります。
それに伴い、“スまっぷ”のURLが変わりました。
http://giswin.geo.tsukuba.ac.jp/ssmap/
[システム移設による影響]
・利用者側で特に必要な設定はございません。
・既に登録されたデータが削除されることは一切ございませんので、ご安心ください。
[サイト管理者様向け]
“スまっぷ”にリンクを張っていただいている場合は、お手数ですが、リンク先の変更をお願いいたします。

安全”スまっぷ”のサーバを移設する事になりました

安全”スまっぷ”は、これまで協議会のメンバー企業が保有しているサーバで運用をしていました。
つくば市の多くの学校で運用が進んでくると、現在のサーバの性能上レスポンスが低下する可能性が高くなることや、地域の大学や企業が行政と協力して地域の子どもたちの安全を守るというスまっぷ推進協議会の精神をより明確にしたいという考え方もあって、今回、筑波大学のご協力により、筑波大学内のサーバに本システムを移設する事にいたしました。
現在、移設の準備作業中ですが、今月中には移設が完了する予定です。
移設後は、下記のアドレスを参照してアクセスできるようになります。
また、これまでのアドレスでも自動的に新しいサーバに飛ぶようになりますので、利用者側で特別の設定変更は必要ありません。
http://giswin.geo.tsukuba.ac.jp/ssmap/
9月1日からの本格運用を予定しています。
移設準備作業のため、一時的にサーバが動作しなくなる場合がありますので、ご了解ください。
スまっぷ推進協議会

お盆休み、今年も子どもの水の事故が全国で

毎年、お盆休みになると、子どもが海や川で水の事故にあい亡くなるという記事が報道される。
今年も、お盆休みを向かえ、こどもの水の事故は後を断たない。
インターネットでこの3日間の記事を調べてみた。
静岡・浜名湖で小2男児が水死、浜から沖に流され[読売新聞社:2006年08月14日]
宮崎・三股町で6歳男児が水死、兄姉と川遊び中に[読売新聞社:2006年08月14日]
家族とキャンプ中の4歳男児が水死…和歌山県の海岸[読売新聞社:2006年08月13日]
静岡市の藁科川で小4男児おぼれ、意識不明の重体[読売新聞社:2006年08月13日]
小3おぼれ救助の父も死亡(和歌山県新宮市あけぼのの海岸)[共同通信社:2006年08月13日]
柵を乗り越え魚取り?小5男児が公園の池で水死[読売新聞社:2006年08月12日]
親や周りがちょっと目を話した隙に、事故は起きている。
取り返しがつかない。
つくば市の小学校では、水の事故を防ぐためにはどんなことをしているかHPを覗いてみた。
ある小学校では、服を着たままプールに入り、どれだけからだの自由がきかなくなるか体験するような授業が行われていた。そして、ペットボトルを持つと体が浮きやすいということも体験で覚えさせている。泳げない私も、なるほどと感心。
つくば市内にも、普段は穏やかな流れの川や農業用水路などがあちらこちらにある。
しかし、急に集中的に雨が降った後などは、水の流れも一変する。
最近は、子どもたちが水辺で遊んでいる姿は殆ど見かけなくなったが、夏休み田舎に帰ればやはり水遊びは楽しみの一つ。
親は、十分な注意を怠らないで欲しい。

通学路だけではない 子どもの事故

昨日は、埼玉県ふじみ野市にある公営プールで女児が吸い込まれるという大変いたましい事故が起きた。
子どもの不慮の事故による死亡は、毎年かなりの件数にのぼり、厚生省の統計でも先進諸外国に比べて、特にこどもの溺水と墜落による事故死が多いということである。
どうして、日本が多いのか?よく分からない。
このような子どもの事故は、やはり親や周囲の人たちの注意など適切なサポートがあれば防げたものも多いのではないだろうか。
大切な事は、このような事故が起きた後、親をはじめ関係者がその事実をしっかりと受け止め、どうすれば防げるかということを情報として共有し協力して子どもを守るということである。
スまっぷも、今後は通学路の安全ということだけでなく、こどもの安全について総合的に情報共有できるしくみとして発展させていきたい。

近所での子どもの安全を確保するために

これもNCPCのHPからの翻訳です。
参考にしてください。
残念ながら、どんなご近所も犯罪に対して完全に防備できるわけではありません。
しかし、家族やご近所の安全を確保するいくつかの方法はあります。
あなたの子どもたちがどこにいるか知っておきましょう
あなたの子どもたちに、外に出かける前に必ず出かけることを話したり許可を求めるようにさせ、いつまでに帰りなさいと言うようにしましょう。
●重要な電話番号を覚えさせましょう
あなたの子どもたちに、家の電話番号や住所、あなたの仕事、携帯番号を覚えさる訓練をしましょう。
もし、子どもたちがこれらのことを記憶できない何かの問題がある場合は、それらをカードに書き込んで、いつでもそれを持ち歩かせましょう。子どもたちには、あなたがどこにいるか、そして、あなたのところに行く最も良い方法を教えておきましょう。
●子どもたちが近所の出かけることができるところに制限を設定しておきましょう
あなたは、子どもたちが、交通量の多い道を横断したり、狭い路地や廃墟となった建物のなかで遊ぶというようなことが心配になりませんか?また、あなたの子どもが行って欲しくない近所の特定の家などがありませんか?
●あなたの子どもたちの友達を知っておきましょう
あなたの子どもたちを友達の家に行かせる前に、友達の両親と会っておきましょう。そして、友達の家の電話番号のリストを作っておきましょう。もし、友達の両親に会うことができない場合は、電話で話をしましょう。あなたの子どもたちが友達の家でなにをしているか監視するようお願いしましょう。
●近所の安全な家を探しておきましょう
あなたの子どもが、もし助けが必要になった場合に逃げ込める近所の家をピックアップしておきましょう。助けを求めて逃げ込める他の場所として、お店、図書館、交番などもどこにあるか調べておきましょう。
●子どもたちに拳でなく言葉で議論し解決することを教えましょう
殴り合いのけんかを避けること、いじめっこに遭遇したときにどうするかなどの問題について、ロールプレイングで話をしましょう。
●近所の人たちと一緒に仕事をしましょう近所の怪しげで普通と異なる行動(状況)を警戒しましょう。お互いに気をつけることができるよう、そのことを近所や近所の子どもたちが分かるようにしましょう。

子どもの安全だけでなく、地域全体の安全にもっと関心を持つべき

この4年間連続して、日本にいる外国人による犯罪が増加している。(警察庁:平成17年の犯罪情勢)
先日も、東京で女子大生が誘拐され身代金を要求されるという事件が発生した。
犯人は、直ぐに捕らえられたが、複数の外国人による犯罪であることが確認されている。
今朝のテレビでも報道されていたが、どうやって自分たちの身の安全を守ればいいのかということが取り上げられていた。
ドアの鍵を二重にするとか、個人情報を流出しないようにするなどの具体的な話もでていた。
それにしても、日本人はあまりにも安全に対して無防備ではないかと思う。
安全と水はタダであるという神話は、とうの昔に崩れ去っているというのに。
地域の犯罪に対する安全度というのは、やはり、地域が犯罪に関連する情報をどれだけ認識し共有しているかにかかっているのではないかと思う。
地元の団地自治会では、どこの家に空き巣が入ったという情報は回覧で回ってくる。
みんな、用心しましょうという意味で情報の価値はある。
しかし、情報量が少なすぎる。
いつ何時ころ、どこで、家のどんなところから入ったかなどの情報も知ることができれば、どんな注意が必要かの判断材料にもなると思う。
それに基づいて、地域と警察の連携でパトロールなどの活動が生まれるかもしれない。
子どもの安全も含めて、地域全体が安全により関心を示すべきだろうし、そのためには、地域の安全情報を共有することが重要であると改めて思う。

不審者から子どもを守るために、親が子どもに教えるべき事

全米犯罪防止協会NCPCのページ「見知らぬ人と危険な状況」の日本語翻訳。
見知らぬ人と危険な状況
子どもたちは、毎日お店や公園そして近所で見知らぬ人に会います。おおくの見知らぬ人は良い人ですし、正常な人々です。しかし、そのうちの何人かはそうでないかもしれません。
親は、子どもたちに不審者の怪しい行動を教える事によって、また、子どもたちに自からちょっとした用心をさせる事によって、不審者から子どもたちを守ることができるのです。
誰が不審者なのか
家族がよく知らない人はだれでも見知らぬ人です。子どもたちにとって、悪い見知らぬ人は漫画の悪党のように恐ろしく見えると考えているのが普通です。このことは、単に本当ではないということだけでなく、子どもたちにとってそんな風に考えるのは非常に危険なことなのです。かわいらしく見える見知らぬ人は、そう見えない見知らぬ人と同じくらい危険かも知れません。
あなたが、あなたの子どもに見知らぬ人について話すとき、だれも見知らぬ人がいい人かそうでない人か彼らを見ただけでは判断できないということ、そして、周りのすべての見知らぬ人に注意深くあるべきということを説明してください。
しかし、全ての見知らぬひとが悪い人であると思わせてはいけません。もし、子どもたちは助けを必要とするとき、例えばこどもがみえなくなったり、いじめっ子に脅かされたり、あるいは見知らぬ人に後をつけられたりしたような場合など、多くのケースで、子どもたちにとってとるべき最も安全な事は、誰かに助けを求めることです。あなたが、子どもたちにどの見知らぬ人が大丈夫で信頼できる人かを示すことによって、このことをより簡単におぼえさすことができます。
誰が、安全な人か?
安全な見知らぬ人とは、子どもたちが必要なときに助けを求めることができる人です。警察官や消防士は最も分かりやすい安全な見知らぬ人の例です。先生、校長先生、図書館員も、子どもたちが信頼できる大人ですし、彼らが働いているときには、簡単にそうと認識できます。しかし、あなたは、子どもたちにいつでも可能な限りが助けを求めるために公的な場所に行くべきであることを強調することを忘れないでください
あなたは出かけたとき、安全な知らない人を指差してあげる事で、子どもたちに“安全な知らない人”を認識させる手助けができます。また、子どもたちに、助けが必要なときに行くことができる場所、例えば、地元のお店やレストラン、近所の親しい友達の家などについても示して上げてください。
危険な状況の認識と対応
おそらく、親が子どもを保護することができる最も重要な方法は、子どもに潜在的に危険な状況について用心深くなることを教えることです。この事は、見知らぬ人だけでなく顔見知りであっても善意のない大人に対処する手助けになります。自分たちに親に背くように仕向ける、許可なく何かをさせる、親に内緒にさせる、ちょっと手伝ってと頼む、また何らかで不愉快な思いをさせるなど、見知らぬ大人の怪しい行動に対して警戒できるよう助けるのです。また常識的に大人が子供に助けを求めることはないのだと言い聞かせたり、もし助けを求められる事があったら、すぐに信用できる大人を探して何が起こったかを伝えるように教えることです
子供たちに危険な状況を乗り切るすべを教える事も大切です。“嫌だ。逃げる。叫ぶ。伝える”を教えるのも一つの手段です。危険が迫った時、嫌だと断る、逃げる、大きな声で叫ぶ、何があったかを信用できる大人にきちんと伝える。と言う事です。危険な状況であれば大人に対して嫌だと口ごたえしたり、屋内であっても安全の為に大声を出したりしても構わないのだとはっきり教えましょう。子供たちがどうすべきかちゃんと知ることで自信を持たせる為に、色んな状況で練習するのがよいでしょう。いくつかの例を紹介しましょう。
公園で遊んでいたら、優しそうな人が近づいてきて、犬が逃げてしまったので一緒に探してくれないかと頼まれたらどうするか。
一度も話したことのない近所に住む女の人に、うちでおやつを食べないかと誘われたらどうするか。
見知らぬ人が下校中に家まで車で送ってあげるよと声をかけてきたらどうするか。
誰かが自分の後をつけてきていると感じたらどうするか。
顔見知りの大人が自分にされて嫌なことを言って来たりしてきたらどうするか。
その他親ができること
子供たちに危険な状況を認識し乗り切る方法を教えることの他にも、子供たちが自分の安全を守り、危険を回避できるように親がしてあげられる事があります。
常に子供たちがどこにいるかを知っておくこと。どこへ行くにも、まず親の許可を得るようルールを設けるのです。また職場や携帯の番号を子供たちに知らせておき、常に連絡を受けられるようにしましょう。
安全な場所を教えておくこと。安全に遊べる場所、安全に通れる道、何か問題が起きた時に逃げられる安全な場所を示しておきましょう。
自分たちの勘を信じるように教えること。怖いと感じたり気持ち悪いと感じたら、すぐにその場から逃げて大人に伝えるように説明しておくのです。顔見知りの大人でも時にはおかしなことをするかもしれないのだということを教え、その時にはすぐにその場から逃げて他の大人に説明することを教えましょう。必要な時には親が助けてくれるのだと再確認させましょう。
きっぱりとした態度でいるよう教えること。危険な状況であれば大人に対してでも嫌だと断ったり、逃げても良いのだということをきちんと教えておきましょう。
お友達と一緒に遊ぶよう勧めること。大勢でいる方がより安全なのです。